【入れ歯と感染症②】

もちろん、感染の心配がないからといって、不潔な入れ歯のままでいいのかというと、そうではありません。
日常生活において口臭の原因となることや、汚れが付着して変色しまうことなどの他、入れ歯に隣接する残っている歯に汚れが移り、歯周病やむし歯の原因になりかねません。
改めて入れ歯は毎日しっかり洗浄するようにしましょう。
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【入れ歯と感染症①】

入れ歯は日頃の手入れが重要とお伝えしましたが、汚れた入れ歯を長期間使用していたからといって、それが原因で健康な人が感染症になることはほとんどありません。
感染症になるとしたら、よほど入れ歯の手入れが悪い場合でしょう。

ただし、寝たきりの高齢者などの場合は、口腔ケアを怠ってしまうと、入れ歯が原因で口内炎(義歯性口内炎)になったり、細菌が肺に流れ込んで、誤嚥性肺炎や胃潰瘍といった病気を引き起こしたりすることがあります。
特に誤嚥性肺炎は命に係わる危険もあるので注意が必要です。
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【入れ歯を入れたその後は?】

そもそも一発で勝負でピタリと合う入れ歯はなかなかありません。
面倒に思えるかもしれませんが、何度もやり直しがきくというのは入れ歯の利点でもあり、作り直しによって歯や体を痛めることがほとんどありません。
入れ歯を入れたら、定期的に口の中を診てもらいましょう。
常にチェックされていることは、残った健康な歯を守ることにもつながるのです。
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【入れ歯が悪いと残った歯にも悪影響?】

歯を抜けたままにしておくと残った歯に悪影響を与えるとお伝えしましたが、合わない入れ歯を使うことも同じように悪影響を与えてしまいます。
入れ歯の状態が悪く思うようにかめないと、健康な自分の歯で悪い歯をかばおうとし、その結果健康な歯に余計な力がかかり過ぎて歯を痛める原因になってしまうのです。
また、そのようなかみ方を続けていると、かみ合わせも悪くなり最終的には歯周病やむし歯の原因になるといわれています。
入れ歯の調子が良くないと思ったら出来るだけ早く歯科医に相談し、調整してもらってください。
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【入れ歯に違和感がある】

入れ歯に違和感が生じる原因とは、形が歯ぐきと合っていない、唾液が少ない、かみ合わせが不安定、舌の筋肉がコントロールできない、床やバネの不具合など様々です。
入れ歯は人工物ですから、自分の歯より機能が劣るのはある程度仕方がありません。
入れ歯を作った直後は「リハビリ期間」、慣れるまで時間がかかるのは仕方ないと考えてはいかがでしょう。
保険診療の入れ歯は半年間作り直しができませんが、調整は可能です。
歯科医師に相談しこまめに調整をしてもらうことで、自分に合った入れ歯に近づけていきましょう。
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【入れ歯洗浄剤だけでいいの?】

通常の汚れは、毎日の手入れと定期的な洗浄剤の使用で落とすことができます。
ただし、長く使っていると、コーヒーや茶渋の色素、たばこのヤニ、たんぱく質やバイオフィルム(細菌のかたまり)などの汚れがこびりついてしまい、洗浄剤だけでは落ちにくくなることがあります。こんな場合は、市販の超音波洗浄器を使ってみてはいかがでしょう。
水や中性洗剤を薄めた液で数分洗えばある程度汚れが落ちます。ただし、使い方によっては入れ歯を傷つけますので、事前に歯科医師に相談することをおすすめします。
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【入れ歯は歯みがきで磨いてはいけない?】

一般の歯みがき粉には研磨剤が入っています。入れ歯を削ってしまう恐れがあるので、使用は控えましょう。
水だけでは物足りない場合は、入れ歯専用の歯みがき粉、または中性洗剤を薄めたものでやさしくブラッシングしましょう。
ブラッシング後は入れ歯洗浄剤に一晩付けておくことで、入れ歯は清潔に、そして自分自身も入れ歯を外して眠ることができるので、粘膜を休ませたり、口腔内のストレスをやわらげられ一石二鳥です。
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【入れ歯のにおいが気になる】

「入れ歯はにおう」と先入観を持つ人も多いですが、においの原因は入れ歯に付着した歯垢(細菌の塊)です。毎日きちんと洗浄して取り除けば、におうことはありません。

毎日の入れ歯の洗浄は、通常の歯ブラシでも可能ですが、入れ歯専用ブラシの使用をおすすめします。また、3日に一度くらいは、専用の洗浄剤で洗い消毒することが大切です。
口臭を防ぐためには、入れ歯だけでなく残っている歯の歯磨きも怠らないようにしましょう。
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【差し歯や入れ歯が自分の歯の色と違う?】

保険適用のレジン(歯科用プラスチック樹脂)は時を経ると変色しますが、セラミックはほとんど変化しません。
これだけ読むとセラミックを選びたくなりますが、天然の歯も様々な要因で変色はするので、要はバランスが大事ということになります。
歯の色が気になるかどうかは、個人差があるので、気になる人は歯科医に相談してみましょう。

治療法は変色の原因によって異なります。嗜好品によるものの他にも薬剤、加齢、むし歯など要因ごとに歯科衛生士によるクリーニング、ホワイトニング、白い詰め物による充填処置、白い冠を被せる処置など対処法は様々です。
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【ブリッジにするか部分入れ歯にするか?】

ブリッジの長所は、支えとなる両端の歯と一体化させて固定するので、安定感があり違和感が少ない点です。
しかし支える両端の健康な歯を削らなくてはならないため、歯の寿命を縮めるといわれ治療をためらう人も少なくありません。
また、連続で3本以上の歯が抜けていたり、一番奥歯が欠けた場合はブリッジができないため、この場合も部分入れ歯を選択することになります。

日常管理の仕方も、部分入れ歯は取り外して洗浄できますが自己管理は不可欠です。一方ブリッジは、普通の歯磨きですみますが、ブラッシングの仕方によっては支えの歯を痛めることがあります。
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