むし歯や歯周病はむし歯菌や歯周病などの細菌が原因です。その細菌の塊が歯垢(プラーク)と呼ばれています。歯磨きでしっかりと歯垢を落とすことは、むし歯と歯周病を予防することに大変効果的といえますが、人によって磨き残しがある場合も多く、歯と歯の間の歯垢はデンタルフロスなどの歯間清掃用具を使って綺麗にする必要があります。
よって、むし歯や歯周病を防ぐポイントは
1.歯磨き
2.歯間清掃用具の使用
3.生活習慣の見直し
4.歯科医院での定期的なチェックとクリーニング
と言えるでしょう。
単体では防げませんが、歯磨きと併用すると効果があります。
虫歯菌にはキシリトールが効く菌と効かない菌があり、効く菌にはキシリトールをエサと間違えてからだに取り込み、それをエネルギーに変えられないため次第に弱っていきます。
また、キシリトールを代謝できないために歯を溶かす酸を産生できません。
一方、キシリトールが効かない菌は、そのまま生き続けます。
ただし、このタイプの菌は、悪性度が低く、酸や歯垢をつくりにくく、歯磨きですぐに落とせます。
キシリトールを使い続けることで、口の中の虫歯を悪性度の低いタイプに変えることができ、日常のケアで虫歯予防が容易になります。
効果を出すためには、キシリトールができるだけ高濃度に入ったガムやキャンディーをとることをお勧めします。
ひと口に電動ブラシといっても、種類は様々です。
音波ブラシや超音波ブラシ、ブラシ部分がカップタイプのものや歯ブラシ状のものなどがあります。いずれも、手で磨くときよりも短時間で歯垢を落としやすく、とくに要介護の高齢者のケアでは強い味方になります。
超音波タイプは、毛先が自動で振動するわけではなく、歯ブラシから超音波を発振することで歯垢を緩め、落としやすくします。手磨きと同じ様に自分で歯ブラシを動かし、歯垢を落とす必要があります。
一方、音波ブラシの場合、自動で振動しますが、毛先が歯のしかるべき場所に当たっていなければ歯垢を落とすことはできません。歯と歯茎の境目付近、歯と歯の間などに毛先が届くよう、歯面に沿わせるように動かすのが大切です。