成人は1日に唾液を1.5リットルも分泌しているって知っていましたか?
しかしこれは成人の話で、年齢を重ねるにつれて唾液腺が委縮してしまうため70歳以上になると20歳代の約4割しか唾液が分泌されなくなってしまいます。
唾液には、口の中の抗菌作用や浄化作用があるので、分泌量が少なくなれば自浄作用が低下して、結果舌苔や歯垢がついてしまいます。抗菌作用が低下すれば最近も増殖するので、口臭物質を作る環境が出来上がってしまい、臭いが強くなってしまいます。
高齢者の場合は唾液の分泌量が減るほかにも、病気や薬の副作用が重なって口腔内が乾いてしまうケースも多いです。
また、口の中が乾いたことによって、食べ物が食べにくかったり、会話がしづらかったり、口の中で傷が出来やすくなった場合には「ドライマウス症候群(口腔乾燥症)」の可能性もありますので、気になったら歯科を受診しましょう。
しかし、口臭は高齢者全員が悩んでいるものではありません。
よく噛んで食べれば唾液腺の委縮が進行しにくくなるし、口の周りの筋肉の運動にもなりますので、健康のためにも習慣づけましょう。