【ガムや飴で口臭を抑える効果はありますか?】

ガムは噛めば噛むほど唾液の分泌量が増えますが、口臭は変化しません。飴を舐めても同じです。
ガムを噛む前に唾液がどれほど出ていたかで、口臭に及ぼす影響が変わってきます。口の中が乾きやすい「ドライマウス」の方や、ストレスで一時的に唾液の量が減っていた人は、唾液が増えれば口臭は治まります。しかし、正常な量の唾液が出ている人がさらに唾液を出しても口臭の強さは変わらないので、あくまで一時的に口の中が乾いていた人だけです。

ガムや飴の成分の面では、さわやかな香りが口臭を隠す効果があります。ただし、これはシュガーレスのガムです。砂糖が入ったガムでは、、口臭の原因である揮発性硫黄化合物(VSC)の発生を抑えられます。
ガムは口臭そのものを隠すのではなく別の臭いでごまかしているだけなので、あまり長時間の効果を期待しない方が良いです。

【口の中が臭い!歯周病が原因ですか?】

歯周病も原因の1つですが、内臓疾患の可能性もあります。
確かに歯周病は口臭の原因です。歯周病の原因菌が出す揮発性物質の中には硫化水素ガスが含まれており、それが悪臭の原因となります。歯垢(しこう)が溜まると口の臭いがきつくなってきますし、歯ぐきの炎症が進んで膿が出るとさらに口臭はひどくなってしまいます。この場合の口臭は歯周病の治療をすることで改善出来ます。

ただし、口臭=歯周病とは限りません。原因は様々で、例えば唾液の分泌が減ることです。唾液には殺菌作用や清浄作用があるので、唾液の分泌が減ると口の中の細菌が増えてしまい臭いがきつくなってしまいます。なので空腹時や起床時に口臭がするのは唾液が少なくなっているためです。

口臭で問題なのは、実際には臭わないのに本人だけが「臭い」と思い込んでしまいます。これは精神的な要因が考えられ、場合によっては精神科の治療が必要になってくる場合もあります。