【口臭を防ぐ食べ物や飲み物ってありますか?】

ニンニクやネギなど口臭になりやすい食べ物があるので、逆に口臭を防ぐ食べ物があるかもしれませんが、残念ながらございません。
大事な約束が控えている時に、うっかり強い口臭がする食べ物を食べてしまった時には、歯磨きで口臭を弱くするしかありません。なお、カテキンが含まれたお茶でうがいをしたり飲むのがおすすめです。

また、朝食を食べることで口臭の強さが変わってくる結果も出ています。
誰にでもある生理的口臭は空腹時に食事をすることで弱まってきますので、しっかりと朝食を取りましょう。

最近はどの年代でも朝食を取らない人が増えています。口臭予防のためにも健康のためにも、1日3食きちんと食事を取りましょう。

【タバコやお酒は口臭に関係ありますか?】

タバコには数千種類の物質が含まれていますが、その中に口臭の原因物質である「揮発性硫黄化合物(VSC)」も含まれています。
タバコを吸った後に吐かれる息には、硫化水素が多く含まれているという実験結果が出ており、喫煙から直接息に影響を及ぼすことは明らかです。
また、タールやニコチンも臭いの原因になっているので、普段喫煙している人と会話をしていて、タバコを吸っていない状態でも「タバコ臭い!」と感じた場合にはこのことです。

次にお酒です。
飲酒した時の臭いの元は、アルコールが体内で分解されて出来るアセトアルデヒドなど揮発性のある成分で、血液中に入って体内を巡り、肺から二酸化炭素と一緒に呼気として出てきます。
二日酔いで感じる臭いは、アルコール摂取量が多ければ多いほどこの成分が体内に残っているのです。

ギョウザに入っているニラやニンニクなどの強い臭いを発する食べ物も同様ですが、食べ物や飲み物による口臭は時間が経つにつれて薄くなります。

【食べ物が詰まると歯周病になりやすいのですか?】

食べ物が垂直的に挟まる場合には特に注意が必要です。歯間ブラシを使ってください。

歯と歯の隙間が空いていると食べ物が詰まりやすくなってしまい、歯周病の原因となります。ただし食べ物の詰まり方によって歯周病になりやすいかどうかは左右されます。
特に同じところに食べ物が挟まるのは要注意です。毎回その部分に力が加わって歯と歯の間が広がってしまうからです。隙間が広くなれば歯垢(プラーク)や歯石が付きやすくなるし、特定の歯に毎度力が加わると、その部分の歯周組織が圧迫されて血流が悪くなってしまい、さらに歯周病が進行してしまいます。

歯周病は歯と歯の間から始まりますので、食べ物が歯と歯の間に詰まりやすいという人は歯間ブラシやデンタルフロスを使って丁寧にケアしましょう。

【歯周病になりやすい食べ物は何ですか?】

歯にべたつくやわらかい食べ物は歯周病の大敵です。

子どもが虫歯にならないために甘いお菓子を食べさせない保護者が居ると聞きます。しかし歯周病になりやすい食べ物かどうかを気にしている人はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学教授の和泉雄一歯科医師は「歯周病になりやすいのは、歯にべたべたつくようなやわらかい食べ物です」と話します。虫歯と同様に糖分や甘い食べ物はバイオフィルムの形成に関わっております。逆に歯周病になりにくい食べ物は食物繊維が多い野菜類です。

昨今は子どもから大人まで柔らかい食べ物が好まれる世の中です。そうした食事が歯周病にとって大敵なのです。
ケーキのような甘い食べ物を食べた後は早めに歯を磨きましょう。